- デプロイメントを作成する
- サーバーテンプレートを持ってくる
- サーバーテンプレートの諸設定する
- サーバーテンプレートで使うバケット、ファイルの用意をする
- サーバーテンプレートをデプロイメントに追加する
- サーバーを立てる
◆デプロイメントを作成する
まず、「管理」-> 「デプロイメント」の横にある「新規追加」をクリックします。
Nickname: デプロイメントの名前です(後で変えられます)
Description: 説明文
Default Availability Zone: ディフォルトのアベイラビリティゾーン(これはサーバーレベルで上書きする事が出来ます。)
Default Placement Group: こちらは通常利用しないと思います(多分何も出てないかと)
これはCCI (クラスターコンピューティングインスタンス)をHPC(AWS High Performance Computing)として利用時に使う場所です。
「Save」をすると作成したデプロイメントのページに遷移します。先ほど入力した内容を変えたい場合は、「edit」をクリックして編集します。
デプロイメントのページには
インフォメーション、サーバ、入力、監視、スクリプト、ボリューム、アラート、監視エントリ、履歴、変更
というタブがあります。これは後ほど説明したいと思います。
◆サーバーテンプレートを持ってくる
メニューバーの「デザイン」-> 「MultiCloud Maketplace」の下にある「サーバテンプレート」を選択します。
サーバーテンプレートのページへ遷移します。
サーバーテンプレートのページの見方については
>> RightScaleを解き明かす~ サーバーテンプレートのページの見方~
をご覧ください。
今回は@pinkguinnessさんが作られた
>> LAMP All-In-One with wordpress JP- 11H1
を取り込みたいと思います。
対象サーバテンプレートのページを開いた後、右側にある「Import」をクリックします。
するとマルチクラウド・マーケットプレイスからサーバテンプレートを取り込みます。
イメージ的に説明すると、本屋にある雑誌を1部、自分の本棚に入れる感じです(無償、有償関わらず)
そしてその後「Clone」で、複製を作成します。
これはなぜ複製を作るかというと、今後自分なりにカスタマイズすると思うのですが、 その時に元のサーバテンプレートに戻りたいときがあるかもしれません。その時に戻れなくもないですが、今まで作業した内容も保持していたい場合、複製を作っておくと両方見る事が出来る為、便利です。しなくてもいいですが、した方がいいと思います。
Your cloned ServerTemplate will have its usage reported to RightScale.
ライトスケールに複製したサーバテンプレート情報を通知しました。
ServerTemplate successfully cloned and shown below. Click 'Edit' to change it.
サーバテンプレートは以下の通り複製に成功しました。「Edit」をクリックして変更してください。
この複製を取ったのは先ほどのイメージで言うと自分の本棚に、同じ本をもう一つ作った事になります。
タイトルも、「LAMP All-In-One with wordpress JP- 11H1 v1 」と「v1」が付いています。
◆サーバーテンプレートの諸設定する
サーバテンプレートの設定に関しては
>> RightScaleを解き明かす~サーバテンプレートの諸設定をしよう~
をご覧ください。
◆サーバーテンプレートで使うバケット、ファイルの用意をする
例えば>> LAMP All-In-One with wordpress JP- 11H1 ではwordpressのファイルをzipファイルにしてS3に置いてあり、サーバを起動させる時に、S3から持って来て、展開するようになっています(これはRightScaleでは一般的なデプロイの仕方です)。
なので、まずS3のバケットを作りましょう。デスクトップアプリで簡単なのはCyberduckとかが使い易いと思います。
>> CyberduckでAWSのS3を使う方法(英語)
◆サーバーテンプレートをデプロイメントに追加する
諸設定をしたサーバテンプレートをデプロイメントに取り込みます。自分の本棚にあった設定済みの本を取り出して、実際に実行させる、というイメージでしょうか。
対象のサーバテンプレートのページで、「Add to Deployment」をクリックします。
クリックすると、どのリージョンに立てるか、選択する事が出来ます。今回はシンガポールで立てたいと思います。
リージョンを設定した後、詳細の設定を行います。
- Deployment: 展開をするデプロイメントを選択します
- ServerTemplate: 利用するサーバテンプレートのリビジョンを選択します(通常はHEADになります。
- Cloud: 先ほど選択したリージョン
- Multicloud Image: 利用するサーバイメージ
Inherit from ServerTemplate -> サーバテンプレートでディフォルトで設定されているサーバを利用。それ以外は指定のサーバイメージを選択する - Nickname: サーバ構成の名前(後で変えられます)
- Instance Type: インスタンスのタイプを選択出来ます。時々マイクロインスタンスが使える、と出ていますが、使えない場合があります。確実に使えるのはスモール以上の場合が多いです。
- SSH Key: 利用するSSHの鍵
- Security Group(s) :利用するセキュリティグループ
- Availability Zone: 利用するゾーン
- Elastic IP : 固定IPを使うか
- Associate IP at Launch ? : 固定IPを利用する場合、構成に紐付けるかどうかを選択出来ます。Elastic IPを利用しない、にしていたならばチェックをいれていても何も起こりません。
デプロイメントに追加出来ました!しかしまだ起動してません。CPUの所が赤になっているのは、停止している(もしくは起動してない)という意味です。
◆サーバーを立てる
サーバを立てます。青いボタンをクリックします。
入力で足りない分は赤い色で表示されます。
WEBSITE_DNSが未入力でした。
未入力部分を入力して、「Launch」、もしくは「Save and Lauch」します。
起動が開始するとCPUの部分が黄色の↑に変わり、状態がpendingに変わります。またサーバ構成の上に想定金額が表示されます。
CPU
- Stop :赤い■
- Pending:黄色い↑
- Booting:緑の↑
- operational: 緑の■
IPを取得したらパブリックIPの所に、IPアドレスが表示されます。
アクションの部分には
:ssh
SSHアイコンをクリックすると、SSHコンソールをブラウザー越しに起動してくれてデスクトップに入っているコンソールでSSHにログインした状態にしてくれます。
RightScaleからのアクセスを許可します。
ウィンドウが1つ立ち上がり、どのコンソールを立ち上げるか聞いてきます(midtermかopenssh) Mac OS Xについているコンソールに慣れているので、OpenSSHをクリックします。
そうするとコンソールが立ち上がって(初めての場合はyesと入れる必要があるかもしれません)、サーバにはいる事が出来ます。
起動/設定には時間がかかるので、AWS側のマネージメントコンソールを見て、実際に起動しているかどうか見ると良いかもしれません。
↓Runningになってますね。
RightScaleのコンソールに戻り、パブリックIPをコピペして、ブラウザーのアドレスバーに貼付けます。
Wordpressが立ち上がっていました! もしサーバテンプレートで指定した「APPLICATION_CODE_PACKAGE」で指定したzipファイルが、インストール前にパッケージだったら、インストール画面が出てインストールを行う必要があります(3ページぐらいです)